ハイエースのホイール
2019/11/13
ハイエースにはバンとワゴンがあります。バンは貨物車扱い、ワゴンは乗用車扱いですが、どちらも純正タイヤはバン用タイヤが装着されています。バン用タイヤには乗用車用タイヤよりも高い負荷能力が要求されます。
また、タイヤを支えるホイールにもバン用の規格があります。ホイールを安易に変更すると、車検に通らないばかりか、強度不足による損傷の危険さえあります。
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ハイエースのタイヤサイズ
純正タイヤのリム径は15インチです。車検対応インチアップ用タイヤとして、16インチと17インチの製品が流通しています。
リム径 | タイヤサイズ | 対応リム幅 | 備考 |
---|---|---|---|
15 | 195/80R15 103/101 LT | 5~6.5 | 純正サイズ 2WD(前輪)・4WD用 |
15 | 195/80R15 107/105 LT | 5~6.5 | 純正サイズ 2WD(後輪)・4WD用 |
16 | 215/65R16C 109/107 | 6~7.5 | インチアップ用 |
17 | 215/60R17C 109/107 | 6~7.5 | インチアップ用 |
ホイールサイズ表示の見方
200系ハイエースの純正ホイールのサイズは、15×6J 6-139 +35 です。それぞれの表示項目の意味は下記の通りです。
- 15:リム径(インチ)
- 6:リム幅(インチ)
- J:フランジ形状
- 6:ボルト穴数
- 139:PCD(Pitch Circle Diamete:ボルト穴ピッチ径)(mm)
- +35:インセット(mm)
- 106:ハブ径(mm)
フランジ形状
ホイールのリム部分の形状(厚み・高さ)をあらわす記号で、J、JJ、 B、Kなどがあります。タイヤやホイールの選択にあたっては、フランジ形状の違いを気にする必要はありません。
インセット
タイヤの中心からホイール装着面までの距離をあらわす数値です。200系ハイエースの純正ホイールのインセットは35mmです。インセットを変更せずにタイヤ幅を増やすと、タイヤがフェンダーからはみ出して車検に通らなくなってしまいます。インセットを増やすとタイヤが車体側に引っ込みますが、インセットを増やしすぎるとタイヤと車体側のクリアランスを確保できなくなる恐れがあります。
ハブ径
200系ハイエースの純正ホイールのハブ径は106mmです。PCDやインセットが同じでも、ハブ径が純正より小さいホイールは装着することができません。
バン用ホイールのJWL-Tマーク
トラック及びバス用軽合金ホイールの技術基準に適合している製品にはJWL-Tマーク(JAPAN LIGHT ALLOY WHEEL TRUCK & BUS の略)が表示されています。純正ホイールは問題ありませんが、社外アルミホイールに交換する場合、JWL-Tマークの表示がない製品では車検に通りません。
4-11 走行装置
(中略)
4-11-5-1 性能要件
(中略)
(2)軽合金製ディスクホイールであって、次に掲げるマークが鋳出し又は刻印により表示されており、かつ、損傷がないものは、(1)の「堅ろう」であるものとする。
(中略)
②専ら乗用の用に供する自動車(中略)又は普通自動車、小型自動車及び軽自動車(中略)である場合、細目告示別添2「軽合金製ディスクホイールの技術基準」に基づくJWL-Tマーク
私が装着しているホイール
ハイエースの納車直後に、社外アルミホイールとスタッドレスタイヤを購入し、社外アルミホイールにノーマルタイヤを履かせて、スチールホイールにスタッドレスタイヤを履かせました。私が購入した社外アルミホイールの製品名は RAYS GRAM LIGHTS 57SX (15×6J 6-139 +33)で、現在では廃番になっています。ハイエースはボルト穴数が6あるため、社外アルミホイールの多くが6スポークタイプのデザインとなっているのに対し、こちらの製品は一風変わった7スポークのデザインを採用しています。色はシルバーやブラックが一般的ですが、こちらの製品はブロンズ色の塗装が施されています。
まとめ
ハイエースのホイールはバン用の規格を満足する製品を使用する必要があります。
私は走行距離が短くてタイヤの山がなかなか減らないため、純正タイヤをかれこれ5年も履き続けています。タイヤの山が残っていても、ひび割れが発生したら寿命です。次のタイヤ交換では、ホイールをインチアップしてドレスアップしたいと企んでいます。