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ハイエースのタイヤ

2019/09/13

ハイエースにはバンとワゴンがあります。バンは貨物車扱い、ワゴンは乗用車扱いですが、どちらも純正タイヤはバン用タイヤが装着されています。 バン用タイヤには乗用車用タイヤよりも高い負荷能力が要求されます。純正タイヤを安易に変更すると、車検に通らないばかりか、強度不足によるバーストの危険さえあります。

ハイエースのタイヤサイズ

ハイエースの純正タイヤのリム径は15インチです。車検対応インチアップ用タイヤとして、16インチと17インチの製品が流通しています。

リム径タイヤサイズ対応リム幅備考
15195/80R15 103/101 LT5~6.5純正サイズ
2WD(前輪)・4WD用
15195/80R15 107/105 LT5~6.5純正サイズ
2WD(後輪)・4WD用
16215/65R16C 109/1076~7.5インチアップ用
17215/60R17C 109/1076~7.5インチアップ用

純正サイズタイヤ

タイヤのLT表示

200系ハイエースの純正タイヤはJATMA(日本タイヤ協会)規格の小型トラック(Light Track)用タイヤが装着されています。

インチアップ用タイヤ

ハイエース用の車検対応インチアップタイヤとして、ETRTO(ヨーロッパタイヤリム技術協会)規格の商用車(commercial vehicle)用タイヤが流通しています。JATMA規格品ではないため、国産メーカーはホームページやカタログでの積極的な宣伝はしていません。

タイヤサイズ表示の見方

JATMA規格とETRTO規格では微妙に表示が異なっています。それぞれの表示項目の意味は下記の通りです。

タイヤの表示項目
  1. 195:タイヤの幅 (mm)
  2. 80:扁平率(高さ/幅) (%)
  3. R:ラジアル構造(Radial)
  4. 15:ホイールのリム径(インチ)
  5. 107:ロードインデックス(LI)単輪 負荷荷能力(kg/本)
  6. 105:ロードインデックス(LI)複輪 負荷能力(kg/本)
  7. L:速度記号
  8. LT:用途記号

ロードインデックス(LI)

タイヤが支えることができる負荷能力の指標です。静止時には、左右のタイヤにかかる荷重は均等ですが、加速時や旋回時には、さらに大きな荷重が作用します。このため、純正タイヤの負荷能力は軸重の半分よりも大きめに設定されています。

タイヤ荷重

  • タイヤ荷重=最大積載時の軸重÷2
KDH
206V
純正
タイヤ
LI
軸重
(kg)
積載量
(kg)
合計
(kg)
タイヤ
荷重
(kg/本)
前輪103(2WD)
107(4WD)
1,2901,290645
後輪1077701,0001,770885

負荷能力

JATMAとETRTOでは、ロードインデックス値が同じでも負荷能力がやや異なるので、タイヤを選ぶ時には注意する必要があります。ロードインデックスが純正タイヤよりも小さい製品では車検に通りません。

タイヤ
荷重
(kg/本)
LI
JATMA
LI
ETRTO
(STD)
負荷能力
(kg/本)
240kPa時
負荷能力
(kg/本)
250kPa時
-103845875
-104870900
前輪:645103-875-
-105895925
104-900
-106920950
105925
-107945975
-1089701,000
後輪:885107-975-
-1099951,030
108-1,000-
-1101,0251,060
109-1,030-

速度記号

純正タイヤの最高速度は120km/hで一般的な乗用車用タイヤより低めの設定になっています。

速度記号LNRSTH
最高速度(km/h)120140170180190210

用途記号

LTもCもバン用タイヤであることを表しています。バン用タイヤは乗用車用タイヤよりも大きな荷重に耐えられるようロードインデックスと空気圧が高めに設定されています。

  • LT:JATMA(日本)=TRA(北米)の小型トラック(Light Track)
  • C:ETRTO(ヨーロッパ)の商用車(commercial vehicle)

タイヤインチアップ時の注意

スピードメーターの許容誤差

タイヤをインチアップする場合、タイヤの外径がなるべく変わらないように注意する必要があります。タイヤの外径が変わるとスピードメーターとトリップメーターに誤差が発生します。また、エンジン回転数や燃費にも影響します。スピードメーターの誤差が大きいと車検に通りません。

平成19年1月1日以降に製作された自動車にあっては、(中略)自動車の速度計が40km/h(中略)を指示した時の運転者の合図によって速度計試験機を用いて計測した速度が次に掲げる基準に適合しないもの。(中略)

10(V1-6)/11≦V2≦(100/94)V1

この場合において、
V1は、自動車に備える速度計の指示速度(単位km/h)
V2は、速度計試験機を用いて計測した速度(単位km/h)

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2007.03.28】〈第二節〉第148 条(速度計等)

車検ではスピードメーターの指示値が40km/hの時の実速度を計測します。上記の式にV1=40km/hを当てはめた場合のV2の値は下記の通りです。速度超過を防ぐために上限値は厳しく、下限値は緩い設定になっていることがわかります。

  • スピードメーターの指示値が40km/hの時の実速度V2の下限値:30.90km/h
  • スピードメーターの指示値が40km/hの時の実速度V2の上限値:42.55km/h

タイヤ外径の計算方法

タイヤの外径は、タイヤ幅、リム径、偏平率で決まります。

  • タイヤの外径(mm)=タイヤの幅(mm)×偏平率(%)/100×2+リム径(インチ)×25.4
  • 偏平率(%)=タイヤのサイドウォール高さ/タイヤの幅(mm)×100
タイヤ形状

タイヤの外径と実速度

バン用として一般的なタイヤのサイズ表示からタイヤの外径と実速度(スピードメーター指示値40km/h時)を計算しました。ただし、サイズ表示と実サイズは微妙に異なる(例えば幅の表記が195でも実サイズは200だったりする)ので表中の実速度はあくまでも目安です。

リム径
(インチ)
タイヤ

(mm)
偏平率
(%)
タイヤ
外径
(mm)
実速度(km/h)
メーター指示値
40km/h時
備考
1518575658.538.0
1519570654.037.7
1519580693.040.0ハイエース純正
1520570668.038.6
1521570682.039.4
1522570696.040.2
1620575713.941.2
1621565685.939.6ハイエース
インチアップ用
1622575743.942.9
1721560689.839.8ハイエース
インチアップ用
1822550682.239.4

バン用タイヤの適正空気圧

適正空気圧の表示位置

運転席のドアを開けたところに、適正空気圧が表示されています。適正空気圧は乗用車用タイヤの1.5倍~2倍ほどです。

タイヤサイズ
195/80R15
107/105LT
空気圧
(kPa)
前輪
空気圧
(kPa)
後輪
空気圧
(kg/cm2)
前輪
空気圧
(kg/cm2)
後輪
軽積時
(積載量500kg未満)
3503503.503.50
定積時
(積載量500kg以上)
3754253.754.25

ディーラーに入庫すると空気圧がパンパンになって帰ってきます。私の使い方だと積載量が500kgを超える事はないので、エアゲージで確認しながら空気圧を350kPaまで落としています。

エアゲージ

ハイエースのホイール

また、タイヤを支えるホイールにもバン用の規格があります。バン用ホイールの詳細については別途記事にしています。

JWL-Tマーク

⇒ハイエースのホイール

まとめ

ハイエースのタイヤはバン用の規格を満足する製品を使用する必要があります。また、バン用タイヤの適正空気圧は乗用車よりも高めです。空気圧が高すぎるとタイヤが跳ねやすくなって乗り心地も悪化するので、積載量に応じて適宜調整すると良いでしょう。

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