プラリペアによるピラートリムの補修
2021/01/03
ハイエースの内装をはがした時にピラートリムを破損してしまいました。そこで、造形補修剤 プラリペアによる補修に挑戦しました。
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ピラートリムの破損状況
内装を外す場合にはクリップの場所をよく確認しながら、内張りはがしでクリップをひとつずつ外していく必要があります。しかし、ハイエースの断熱処理の際、横着してクリップの場所をよく確認せずにピラートリムを外したところ、全部で3ヶ所あるクリップ取り付け穴のうち1ヶ所が欠損してしまいました。
クリップ取り付け穴の周囲は厚さが1mmほどしかないので、接着剤による補修では強度が足りません。
プラリペアの仕様
プラリペアは接着剤のように貼り付けるのではなく、溶かして一体化させるので損傷前と同等の強度が期待できます。
- メーカー:武藤商事
- 商品名:プラリペア ホワイト
色は[白、黒、透明、赤、青、黄]があります。 - 品番:PL16W
- セット内容:粉5g、液10ml、ニードル、ニードル容器、スポイト、取扱説明書
- 購入店:インターネット通販
- 購入年月:2015年2月
- 購入価格(税込、送料込):1580円
プラリペアと型取り剤を併用することで、欠損した部分を再生することも可能です。
- メーカー:武藤商事
- 商品名:プラリペア 型取りくん
- 品番:K55
- 重量:25g
- 購入店:インターネット通販
- 購入年月:2015年2月
- 購入価格(税込、送料込):701円
ピラートリムの補修に必要な工具類
型取り剤を加熱するため、熱湯を入れる容器が必要です。
- プラリペア
- 型取り剤
- タッパー
- 割り箸
- ヘラ
- カッター
なお、プラリペアはプラスチックを溶かす成分を含んでいます。作業にあたっては、プラリペアをこぼしても大丈夫なように段ボールなどを敷くと良いでしょう。
ピラートリムの補修手順
クリップ取り付け穴の型取り
健全なクリップ取り付け穴を原型として下面型と上面型を作成します。
- 型取り剤の半分を熱湯に入れて温めます。
- 火傷に注意して型取り剤を熱湯から取り出します。
- クリップ取り付け穴の下面に温めた型取り剤を貼り付けます。
- 同様に残りの型取り剤を温めてクリップ取り付け穴の上面に重ねます。
- 型取り剤が冷めたら、ピラートリムから取り外します。
クリップ取り付け穴の再生
作成した型にプラリペアを充填して欠損部を複製します。
- クリップ取り付け穴に下面型を取り付けます。
- 下面型にプラリペアを充填します。
- 下面型に上面型をかぶせます。
- プラリペアが硬化するまで(5分間)待ってから、雌型を外します。
- 必要な場合、さらに肉盛りしてカッターで整形します。
トリムクリップの取り付け
クリップ取り付け穴にクリップをはめ込んで作業終了です。
トリムクリップは脱着を繰り返すことで嵌合が弛くなったり、破損して使えなくなります。したがって、ピラートリムを補修する場合は、トリムクリップの交換に支障が無いような形状に仕上げる必要があります。トリムクリップの詳細については別途記事にしています。
まとめ
ピラートリムのクリップ取り付け穴を欠損させてしまったので「プラリペア」と「型取りくん」を使って再生しました。おかげで、ピラートリムを買い直すよりもはるかに安い出費で補修できました。