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レカロシートの取り付け

2019/09/12

ハイエースにレカロ(RECARO)のセミバケットシートを取り付けました。セミバケットシートは走り屋さんだけでなく、腰痛持ちの方にもおすすめのカスタムです。

セミバケットシートのメリット

誰でも他の人の車に乗せてもらったとき、カーブなどで体を横に持っていかれそうになった経験があると思います。通常のシートは座面も背もたれも平たいため体の横方向の動きを支えることはできません。

セミバケットシートは、ランバーサポートとサイドサポートの凸凹が背中~腰~お尻にかけてを適度な硬さで包みこむ構造になっています。このため、カーブなどでハンドルやアシストグリップにしがみついたりフットレストで踏ん張る必要がなくなり、疲れや腰痛が軽減されます。

  • ランバーサポート:腰椎のカーブにフィットする背もたれ下部の凸部分
  • サイドサポート:下半身の横方向の動きを拘束する座面両脇の凸部分
セミバケットシート(各部名称)

セミバケットシートの仕様

シートとシートレールは法律(道路運送車両法)によって重要保安部品に位置付けられています。製品には衝突を想定した厳しい試験が義務付けられています。製品の選択を誤ると車検に通らないばかりか、重大な事故につながる可能性もあります。

4.3.座席取付装置、調節機構、ロック機構及び移動機構の強度試験
4.3.1. 別紙4 1.に定める要件に従って、車両全体に 196m/s2以上の水平縦方向の減速度を 30ms 間、前方向に加えるものとする。
(中略)
4.3.5. 4.3.1.に定める試験要件は、自動車製作者等の要求により別紙4の 2.に定める走行可能な完成自動車の対リジッドバリヤ衝突試験に置き換えるものであってもよい。
(中略)
別紙4
座席取付装置、座席の調節機構、移動機構及びロック機構の強度試験
(中略)
2. リジッドバリア衝突試験
(中略)
2.2. (中略)衝突時の速度は48.3km/h ~53.1km/hでなければならない。


道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2005.11.09】別添30(座席及び座席取付装置の技術基準)

シート本体

  • メーカー:レカロ(RECARO)
    レカロは世界の有名自動車メーカーに標準装備またはオプション装備として採用されるほど信頼性の高いシートメーカーです。
  • モデル:LX-M
    LX シリーズはレカロのコンフォートモデルでは定番のセミバケットシートです。他に派生モデルとして、ワンボックスカーでの乗り降りを考慮してサイドサポートを低めにした LX-F などがあります。
  • 購入店:インターネットオークション
  • 状態:中古
    レカロは下位グレードのモデルでも新品は10万円近くします。レカロを純正装備した車両から取り外した中古品なら比較的安価に入手することができます。
  • 数量:2脚
    運転席用と助手席用を同時に購入しました。
  • 購入年月:2004年4月
  • 購入価格(税込、送料別):39000円(2脚セット)

その後、LX シリーズはいったん廃番になりましたが、現在では後継モデルの LX-F IN110 が販売されています。

シートレール

セミバケットシートを車に取り付けるためにはシートレールが必要です。シートレールは車種ごとの専用設計になっています。 また、運転席用と助手席用でも形状が異なります。

シートレール

レカロ純正シートレール

レカロのセミバケットシートとレカロ純正シートレールの組み合わせなら、問題なく車検に通ります。ただし、レカロ純正シートレールでは、ノーマルシートより座面の高さが上がることがあるようです。もし、座面の高さが上がると、大腿の裏が圧迫されたり、ルーフと頭の余裕がなくなる可能性があります。

社外シートレール

レカロ純正シートレールを購入するためには正規販売されたシートの保証書を提示する必要があります。中古でシートのみを入手した場合、社外シートレールを購入するしかありません。社外シートレールの購入にあたって、注意したいのは下記2点です。

  • 高さ:座面の高さをノーマルより上げたくない場合は、ローボジション仕様の製品を選びます。
  • 車検への対応:最近は「保安基準適合」と称する製品が販売されていますが、必ずしも車検に通るとは限らないようです。

セミバケットシートの取り付けに必要な工具類

セミバケットシートの取り付けには特殊な工具は必要ありません。リストには入れていませんが、シートの位置決めには巻尺があると便利です。

  • ソケットレンチ 14mm、10mm
  • メガネレンチ 10mm
  • プラスドライバー
フロントシート脱着に必要な工具

取り外したネジ類の紛失防止用にパーツトレイもあると良いでしょう。

作業にあたっては、大きめの段ボールなどを地面に敷くとシートが汚れずにすみます。私は、段ボールの代わりにパンチカーペット(幅90cm×長200cm)を使っています。

パンチカーペット

セミバケットシートの取り付け手順

  1. ノーマルシートの取り外し
    シートレールを固定しているボルト(4本)を外し、ノーマルシートを取り外します。

     

    ノーマルフロントシートの六角ボルト(前側)

    前側のボルト(2本)を外します。

    ノーマルフロントシートの六角ボルト(後側)

    後側のボルト(2本)を外します。

    シートベルトセンサーのコネクター

    運転席の真下にあるシートベルトセンサーのコネクターを外します。

  2. シートベルトアンカーの取り付け
    ノーマルシートからシートベルトアンカーを外し、セミバケットシートに取り付けます。

     

    シートベルトアンカーカバーのプラスねじ

    シートベルトアンカーカバーのネジ(1本)を外します。

    シートベルトアンカーの六角ボルト

    シートベルトアンカーの六角ボルトを外し、シートベルトアンカーを引き抜きます。

    シートレール(シートベルトアンカー取り付け後)

    シートレールに シートベルトアンカーを取り付けます。

  3. シートの仮止め
    シートレール側のボルト孔(6ヶ所)は長孔になっていて左右方向の位置を調整できるようになっています。シートを車体に取り付けた状態ではシート固定用ボルトすべてを本締めすることはできないので、左右に動かせる程度に仮止めしておきます。
    セミバケットシートの六角ボルト(仮り止め)
  4. リクライニングダイヤルの取り外し
    リクラインニングダイヤルと内張りが干渉するので外側のダイヤルは外してしまいます。
    セミバケットシートのリクライニングダイヤルの取り外し
  5. シートの位置決め
    シートを車体に取り付けて、シートの位置決めをします。シートの中心とハンドルの中心が一致すること、シート両脇に隙間が確保されていることを確認します。
    セミバケットシートの位置決め

     

    セミバケットシートの六角ボルト(本締め)

    位置が決まったら、外側のシート固定用ボルト(3本)を本締めします。

  6. シートの本締め
    シートを車体から取り外して、残りのシート固定用ボルト(3本)を本締めします。
  7. シートレールの固定
    シートを車内に入れて、シートベルトセンサーのコネクターを接続します。

     

    最後に、シートレールのボルト(4本)を本締めして作業完了です。

セミバケットシート導入時の注意点

ノーマルシートは処分しない

ノーマルフロントシート

ノーマルシートを保管しておけば、万一、車検で社外シートレールが不適合判定を受けても、ノーマルシートに戻すことができます。

また、車を買い換える時にノーマルシートに戻して、次の車でも引き続きセミバケットシートを使用することができます。

私のノーマルシートは室内保管にも関わらず底面の鋼材部が錆びだらけになってしまいました。おそらく冬季の結露の影響だと思います。気になる方はワックスを塗って保護すると良いでしょう。

セミバケットシートの乗り降りにはコツが要る

ハイエースは座席の位置が高いので、サイドサポートがあるセミバケットシートを取り付けた場合、乗り降りに少々コツが必要になります。

セミバケットシート(乗り降り)

乗る時は左足を床にのせ、右手でアシストグリップにつかまって、全身を持ち上げながらサイドサポートをまたぎます。また、降りる時はタイヤハウス上面に右手をついて腰を浮かせてサイドサポートを乗り越えながら下半身をひねり、地面に足をつきます。

滑り止めテープ

タイヤハウス上面に滑り止めテープを貼っておくと、雨の日の乗り降りでも手が滑らずにすみます。

フルフラットシートが使えなくなる

ハイエースのノーマルシートはヘッドレストを外して背もたれを倒せばフルフラットシートになる仕様です。ただし、完全に平らとはいかないので、あまり寝心地は良くありません。

フルフラットシート

セミバケットシートを取り付けると、フルフラットシートにできなくなります。しかし、私は荷室にベッドキットを入れてあるのでフルフラットシートが使えなくても問題ありません。

ベッドキット(展開状態)

⇒ベッドキットの取り付け

まとめ

ハイエースにレカロシートを取り付けました。レカロシートは乗り心地が良く長距離のドライブも苦になりません。念のため車検の時だけはノーマルシートに戻しているので、毎年、車検明けのたびにレカロシートのありがたさを実感しています。

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