ガラスエッチングによる盗難対策
2020/02/07
2013年の春、自宅の近くでハイエースの盗難が相次いだのをきっかけに、ユピテルのカーセキュリティ Grgo(ゴルゴ)XIIを導入しました。
⇒社外セキュリティによる盗難対策(1) モデル選定と取り付け
カーセキュリティの導入と同時にガラスエッチングを施工してもらいました。
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ガラスエッチングの概要
ガラスエッチングはガラスに車体番号を刻印して、車体番号の改ざんによる車両の転売を抑止するものです。車両転売目当ての窃盗団ならば、ガラス交換の手間がかかる車両をわざわざ狙うことはないと思われます。
- フロントガラス
- サイドガラス
- リアガラス
- サイズ:文字高6mm×全長56mm(文字ピッチ4mm×文字数14)
- 枚数:計4枚(フロント×1枚、サイド×2枚、リア×1枚)
- 料金(税込):12600円
ガラスエッチングの注意点
ガラスエッチングを施工するかどうかは少し迷いました。ガラスエッチングの盗難抑止力には限界があり、個人情報漏洩のリスクもあります。
盗難抑止力の限界
SNSで見かける盗難情報では、外観が派手なカスタム車両も被害に遭っていることから、部品に分解して転売されたものと考えられます。ガラスエッチングを施工しても、部品の売買や車上荒らしを抑止することはできません。
個人情報漏洩のリスク
ガラスエッチングを施工すると、本来なら車検証かボンネット内のバルクヘッドを見ないと分からないはずの車体番号を晒すことになります。ナンバープレートの番号と車台番号の両方が分かれば、第三者であっても陸運局で「登録事項等証明書」を請求できてしまいます。
しかし、LEDスキャナーやハンドルロックと併用して防犯意識の高さをアピールすることで盗難抑止力の向上が期待できると考えて、ガラスエッチングの施工を決意しました。
ガラスエッチングの施工
窓ガラスにステッカーを貼ったり、文字を刻印したりできる範囲は法律(道路運送車両法)によって制限されています。刻印の大きさや位置が悪いと車検に通りません。
4-46 窓ガラス
4-46-1 性能要件(書面等による審査)(中略)
(5) 自動車(中略)の前面ガラス及び側面ガラス(中略)は、運転者の視野を妨げないものとして、(中略)、細目告示別添 37「窓ガラスの技術基準」に適合するものでなければならない。
(後略)
4-47 窓ガラス貼付物等
4-47-1 性能要件
4-47-1-1 視認等による審査(1) 4-46-1(5)に規定する窓ガラスには、次に掲げるもの以外のものが装着(中略)され、はり付けられ、塗装され、又は刻印されていてはならない。
(中略)
⑬自動車に盗難防止装置が備えられていることを表示する標識又は自動車の盗難を防止するために窓ガラスに刻印する文字及び記号であって、側面ガラスのうち、標識の上縁の高さ又は刻印する文字及び記号の上縁の高さがその附近のガラス開口部の下縁から100mm以下、かつ標識の前縁又は刻印する文字及び記号の前縁がその附近のガラス開口部の後縁から125mm以内となるように貼付又は刻印されたもの
(後略)
ガラスエッチングに必要な道具は市販されていますが、失敗したらやり直しがきかないので、施工はプロにまかせるのが無難です。
まとめ
ハイエースの盗難対策として、カーセキュリティを導入しました。カーセキュリティの導入と同時にガラスエッチングを施工しました。
ガラスエッチングはガラスに車体番号を刻印して、車体番号の改ざんによる車両の転売を抑止するものです。
ガラスエッチング単体での盗難抑止力は限定的ですが、カーセキュリティやハンドルロックと併用して防犯意識の高さをアピールすることで盗難抑止力の向上が期待できます。