社外セキュリティによる盗難対策(1) モデル選定と取り付け
2019/12/20
2013年の春、自宅の近くでハイエースの盗難が相次いだのをきっかけに、ユピテルのカーセキュリティ Grgo(ゴルゴ)XII を導入しました。
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純正装備による盗難対策
もともと、2008年に200系ハイエースを新車で購入した時に、標準装備の純正イモビライザーに加え、ディーラーオプションの純正セキュリティを導入していました。しかし、その盗難抑止力には不安を抱いていました。
純正イモビライザーの盗難抑止力
イモビライザーはメインキーと車体側コンピューターの間で固有のIDを電子的に照合することで、配線直結によるエンジン始動を防ぐ装置です。しかし、純正イモビライザーは、ECU(車体側コンピューター)を別の車両のものに交換すれば別の車両用のメインキーで始動できてしまいます。また、不正な合鍵をメインキーと誤認させるイモビカッターという装置が登場しています。
純正セキュリティの盗難抑止力
カーセキュリティは施錠中にドアが開放されたり、車体への衝撃を感知すると警報を鳴らす装置です。カーセキュリティは電源を失えば動作しなくなってしまうので、本体と配線をいかにして隠して取り付けるかが重要です。しかし、純正セキュリティは、取り付け作業がマニュアル化されていること、発売から5年以上経っていることから、スキルの高い窃盗団には配線を熟知されていると考えられます。
社外セキュリティの施工依頼
以上のような経緯でカーセキュリティの導入を決意しました。しかし、カーセキュリティの取り付けをカー用品店に任せるのは心もとなく思いました。モデル選定、オプション構成、配線を隠した取り付け、感度を犠牲にせず誤作動を防ぐ設定には相当のノウハウが必要なはずです。
そこで、下記サイトで検索して、自宅からいちばん近所にあるカーセキュリティ専門店に施工を依頼しました。
社外セキュリティのモデル選択
Grgo シリーズはイモビライザーを備えているため、純正イモビライザーよりも防護力が強化されます。
本体は、アンサーバック機能付きモデル、1WAYモデル、純正キーレス連動モデルの3種類のうち、最上位のアンサーバック機能付きモデルを選択しました。愛車の使用頻度が少なかったり、駐車場と自宅が離れているような場合でも、アンサーバック機能付きモデルであれば車両の異変をいち早く知ることができます。
⇒社外セキュリティによる盗難対策(2) アンサーバックリモコン
アンサーバック機能付きモデルには、上位グレードの ZXII と下位グレードの XII がありますが、違いはリモコンの液晶がカラーか白黒かぐらいのもので性能は大差ありません。そこで、下位グレードの XII を選択してオプションを充実させることにしました。
社外セキュリティのオプション選択
カーセキュリティはオプションの組み合わせ次第でさらに盗難抑止力が強化されます。窃盗団に手の内をさらすわけにはいかないので、センサー類の詳細は明かせませんが、車体が大きいハイエース向きの設定を行うことで、リアゲート側の軽衝撃も感知可能にしています。総費用は税込みで20万円弱でした。
商品名 | 品番 | 価格(税込) |
---|---|---|
本体 | Grgo-XⅡ | 117,600 |
LEDスキャナー | 629L | 8,400 |
ガラスエッチング | 12,600 | |
リモコンレザーケース | J-106A | 2,625 |
スペアリモコン | J-200R | 10,500 |
センサー類 | ナイショ | ナイショ |
値引き | ナイショ | |
工賃 | 上記商品価格に含む | |
合計 | 20万円弱 | |
購入年月 | 2013年5月 |
外観でわかるオプションは、LEDスキャナーとガラスエッチングのみです。
LEDスキャナーとガラスエッチングの詳細については別途記事にしています。
社外セキュリティの感度
取り付け後、何回も台風などの暴風雨がありましたが、誤警報は発生しませんでした。ただし、1回だけ雹が降った時に誤警報が鳴っています。それでも、たたみ忘れたミラーを手でたたんだりすると「キュキュッ!」と警告を発してくれます。誤警報がほとんどないのに感度は抜群で頼もしい限りです。カーセキュリティの施工を専門店に任せたのは正解だと思いました。
まとめ
ハイエースの盗難対策としてカーセキュリティを導入しました。カーセキュリティの盗難抑止力は取り付け技術の良し悪しに影響されるところが大きいので、モデルの選択以上に、お店選びが重要だと思います。
ネット上では、盗まれる時は何をやっても盗まれるのだから、高価なカーセキュリティを付けても無駄という意見も見かけます。だからといって無防備でいれば、窃盗団にとってはますます好都合になってしまいます。
盗難に遭う可能性をゼロに近づけるためには、カーセキュリティの盗難抑止力を過信せずに物理ロックを併用するなど、二重三重の防護が必要だと思います。