カーナビの盗難対策
2019/11/28
カーナビの普及に伴い、車上荒らしによるカーナビの盗難が増加しています。被害に遭わないためには、二重三重の防護が必要です。
Table of Contents
カーナビ盗難被害の状況
カーナビの盗難件数
自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチームが行った調査によれば、カーナビの盗難件数は、2004年には1.5万件弱だったのが、2009年には2.4万件弱まで増えています。
- 平成16年(2004年):14,786台
- 平成17年(2005年):21,873台
- 平成18年(2006年):22,383台
- 平成19年(2007年):21,309台
- 平成20年(2008年):22,084台
- 平成21年(2009年):23,796台
自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム 参考資料 資料2 カーナビゲーション盗難の認知状況
STOP THE 自動車盗難 -自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム-
カーナビの被害金額
日本損害保険協会が行った調査によれば、カーナビ1件あたりの平均被害額は17.9万円とのことです。
2013年11月単月に保険金をお支払した事案を対象にした損保協会調査によると、カーナビ1件あたりの平均被害額は「17.9万円」と高額です。
日本損害保険協会 - SONPO | 防災・防犯・交通安全 - 自動車盗難対策 - カーナビ盗難防止対策
車両の盗難対策
車両の盗難対策はカーナビの盗難対策としても有効です。
メインキー
窃盗犯に隙を与えないために無施錠は禁物です。
駐車場
出来る限り部外者の侵入が困難な施設を利用したいものです。
- フェンスやゲートにより敷地が明確に区別されている。
- 場内の見通しが良く、死角が無い。
- 常夜灯やセンサーライトにより夜間でも明るさが確保されている。
- 管理人や防犯カメラにより常時監視されている。
カーセキュリティ
カーセキュリティは施錠中にドアが開放されたり、車体への衝撃を感知すると警報を鳴らす装置です。カーセキュリティの搭載をアピールすることによって盗難の抑止が期待できます。
カーセキュリティの詳細については別途記事にしています。
⇒社外セキュリティによる盗難対策(1) モデル選定と取り付けサンシェード
車内には何も置かないのが基本ですが、窓ガラスをサンシェードで覆って車内を物色させないことで車上荒らしの抑止を期待できます。
サンシェードの詳細については別途記事にしています。
カーナビの盗難対策
車両の盗難対策以外に、カーナビの盗難対策として以下のような方法があります。
製品のユーザー登録
製品を購入したら、まずやっておきたいのがユーザー登録です。ユーザー登録の際に必要となる型番やシリアルナンバーなどの情報は、転売された盗品を発見するための大切な手がかりになります。
セキュリティコード機能付きカーナビ
最近はセキュリティコード機能を搭載した製品が増えてきました。セキュリティコード(パスワード)を設定しておけば、万一盗まれたとしても他者が使用するのは困難です。
セキュリティコードの設定手順
以下は、私のハイエースに搭載しているトヨタ純正ディーラーオプションHDDナビ(NHZT-W58G)のセキュリティコード設定手順です。
- 「設定」ボタンを押します
- 設定・編集>「共通設定」をタッチします
- 共通設定>セキュリティ>「設定する」をタッチします
- セキュリティ>セキュリティ機能>「設定」をタッチします
- パスワードのヒント設定>「固定文より設定」をタッチします(「マルチワードで設定」を選択すると任意の質問を作成できます)
- パスワードのヒント選択>「ペットの名前は?」「母親の旧姓は?」「出身の小学校は?」「好きな食べ物は?」「好きな言葉は?」のいずれかを選択してタッチします
- パスワード設定>パスワード(質問の答え)を入力して>「完了」をタッチします
- パスワード確認>「完了」をタッチします
- パスワードの設定が完了しました
- パスワードの設定が完了するとLEDが点滅します
セキュリティコード設定後のロック画面
セキュリティコードが設定されたカーナビは、車体から外されるなどして電源を失うと、次に起動した時にセキュリティコードの入力を要求する画面を表示します。セキュリティコードを入力してロックを解除しない限り使用することはできません。
インターネットオークションなどで中古品を購入する場合、セキュリティコードの設定が解除されていることを確認する必要があります。
液晶モニター用カバー
液晶モニターにカバーをかぶせることで、モデルの特定が困難となり、犯行の抑止が期待できます。
ポータブルタイプカーナビの保管場所
ポータブルタイプの製品は、車内に残さずに取り外して自宅に持ち帰ることで盗難を防ぐことができます。
カーナビ盗難防止ネジ
固定タイプの製品は、取り外しが困難な特殊なネジを使用する方法も考えられます。
ただし、ネジが外せない代わり、カーナビ周辺を破壊され、かえって被害が大きくなる可能性があります。
まとめ
カーナビに盗難対策を施しても、車両ごと盗まれたら元も子もありません。また、カーナビを盗まれずにすんだとしても、ガラス、ドアの鍵、ダッシュボード、配線を破壊されれば被害額がカーナビの価格を超えてしまいます。車上荒らしによる被害を最小限にするためには、カーナビだけでなく、車両の盗難対策に力を注ぐべきだと思います。