Xiスマホに機種変更後も G-BOOKナビでデータ通信する方法
2019/10/24
ガラケーからスマートフォンに機種変更後、G-BOOKナビでCDDBタイトルを取得できなくなってしまいました。そこで、現在の環境でデータ通信を利用する方法を調べてみました。
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データ通信が利用できないと困ること
私のハイエースに搭載しているトヨタ純正ディーラーオプションHDDナビ(NHZT-W58G)はG-BOOKに対応しています。G-BOOKはデータ通信を利用して各種情報を取得できるサービスです。例えば、HDDナビの地図を更新したり、自宅のパソコンとHDDナビの間で、登録地点、登録ルート、走行距離などの情報をやり取りできます。
ガラケーからスマートフォンに機種変更後、ハンズフリー通話はできるものの、データ通信が利用できなくなってしまいました。
データ通信が利用できなくても、地図はCDで更新できますし、ルート設定などは手入力で事足ります。データ通信が利用できなくていちばん困るのはCDDBタイトルを取得できないことです。CDDBタイトルを取得できないと、新しいCDを入れても、アーチスト名は「NO DATA」、アルバム名はHDDにCDを録音した「日時」、曲名は「TRACK+数字」という表示になってしまいます。
bluetooth通信に必要なプロファイル
私が使用しているHDDナビはトヨタ純正ディーラーオプションのNHZT-W58Gです。bluetoothによるハンズフリー通話を利用するには、携帯電話がHFPプロファイルに対応している必要があります。また、bluetoothテザリングによるデータ通信を利用するには、携帯電話がDUNプロファイルに対応している必要があります。
動作確認済み携帯電話車名別・ナビゲーション別一覧:G-BOOK.com
ガラケーの対応プロファイル
スマートフォンに機種変更後も念のためガラケーを保管しておきました。ガラケーの対応プロファイルは下記の通りです。ガラケーはDUNプロファイルに対応しているので、bluetooth テザリングが可能です。
- P902i:HSP、HFP、A2DP、AVRCP、DUN、OPP
スマートフォンの対応プロファイル
一方、私のスマートフォンの対応プロファイルは下記の通りです。スマートフォンはDUNプロファイルに対応していないため、bluetooth テザリングができません 。Andoroid 4.2以降でPANプロファイルにも対応するようになりましたが、私のHDDナビはPANプロファイルには対応していません。
- XPERIA A:HSP、HFP、OPP、SPP、HID、A2DP、AVRCP、PBAP、PAN、HDP、PXP、MAP、DID
BT-DUNアプリによるbluetoothテザリング
googleプレイストアには、DUNプロファイルに対応していないスマートフォンをbluetoothテザリング可能にするアプリが公開されています。
そこで、これらのアプリを試してみましたが、データ通信はうまくいきませんでした。ネットで検索したところ、インターナビ(ホンダ)やサイバーナビ(パイオニア)ではデータ通信に成功した例が多数報告されています。よって、アプリではなくG-BOOKナビの仕様でデータ通信が制限されていると考えられます。
Xi用マイクロSIMを挿したガラケーによるbluetoothテザリング
現在、私が契約している回線は、docomoのXi(クロッシィ)プランです。XiスマートフォンではマイクロSIMが採用されています。
マイクロSIMアダプタを使えば、Xi用のマイクロSIMをガラケーに挿すことができます。(ちなみに、マイクロSIMアダプタのみをガラケーに挿すと抜けなくなるので要注意です)
Xi契約のマイクロSIMをガラケーに挿した場合、SPモードメールもiモードメールも受信できませんが、通話とモバイルデータ通信は可能です。そこで、 Xi用マイクロSIMを挿したガラケーとの接続を試してみたところ、データ通信を利用できるようになりました 。
機種変更後も念のためガラケーを保管しておいて正解でした。
まとめ
Xiスマホに機種変更後、G-BOOKナビでデータ通信を利用できなくなってしまいました。しかし、ガラケーにXi用マイクロSIMを挿してみたところ、データ通信を利用することができました。
毎回、車に乗るたびにスマートフォンからSIMを外して、ガラケーに挿し替えるのは面倒なので、G-BOOKの日常利用は諦めるしかありませんが、新しいCDを購入した時、CDDBタイトルを取得する手段が得られただけでも良しとしたいと思います。