ハイエースのトランポ化(8) タイダウンベルトの選び方と使い方
2022/11/07
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バイクの積み方
ハイエースでバイクを運ぶためにトランポ用品をいろいろ購入しました。
ハイエースへのバイクの積み方については別途記事にしています。
バイクをトランポに積み込んだら、輸送中に転倒しないようにタイダウンベルトで固定する必要があります。
タイダウンベルトの種類
タイダウンベルトにはカムバックル式とラチェット式があります。
カムバックル式タイダウンベルト
カムバックル式は、ラチェット式より安価です。操作方法はシンプルですが、締め付けにはやや強い力が必要です。
- 締め付け
可動側ベルトをカムバックルに通して引っ張ります。 - 解放
解除レバーを押すと可動側ベルトが緩みます。
ラチェット式タイダウンベルト
ラチェット式は、カムバックル式はよりやや高価ですが、少ない力で強い締め付け力が得られます。
- 締め付け
- 可動側ベルトのたるみを取ります。
- ハンドルの開閉を繰り返して巻き取ります。
- 巻き取り終わったらハンドルを閉じます。
- 可動側ベルトのたるみを取ります。
- 解放
解除レバーを引きながら、ハンドルを開くと可動側ベルトが緩みます。
タイダウンベルトの仕様
私は現在、こちらの製品を主に使用しています。こちらの製品は、可動側フック部にサブベルトが一体化されているのが特長です。
- メーカー:M&R Products
- 輸入元:ROUGH&ROAD:ラフ&ロード
- 商品名:パワータイダウンソフトタッチラチェット(2本入り)
- 品番:PR059
- カラー:ブルー
- ベルト幅:25mm
- ベルト長:1650mm
- 耐荷重:450kg
- 購入店:実店舗
- 購入年月:2009年1月
- 購入価格(税込、送料別):4725円(2本1セット)
私が購入した製品は現在では販売されていませんが、他社から同等品が販売されています。
タイダウンベルト補助製品
タイダウンベルトを使う時にサブベルトや増設フックを併用すると積載の自由度が高まります。
サブベルト
バイクを固定する時、タイダウンベルトのフックを直接取り付けるのではなく、サブベルトを介して取り付けることで、車体が傷付くのを防ぐことができます。
- メーカー:M&R Products
- 輸入元:ROUGH&ROAD:ラフ&ロード
- 商品名:パワーエクステンションストラップ(2本入り)
- 品番:PR053
- カラー:バイオレット
- ベルト幅:25mm
- 耐荷重:450kg
- 購入店:インターネット通販
- 購入年月:2009年8月
- 購入価格(税込、送料別):1050円(2本1セット)
私が購入した製品は現在では販売されていませんが、他社から同等品が販売されています。
ハンドルサブベルト
フルカウルのバイクなど、フロントステムにサブベルトを取り付けるのが難しい場合は、ハンドルに取り付けるタイプのサブベルトを使う方法もあります。
- メーカー:IRON-ROCK
- 商品名:キャニオンバークランプ
- 品番:81-9178
- 対応ハンドル幅:800mm
- ベルト幅:50mm
- グリップ固定部:幅約100mm×周長約200mm
- 購入店:インターネット通販
- 購入年月:2009年4月
- 購入価格(税込、送料別):3150円
私が購入した製品は現在では販売されていませんが、他社から同等品が販売されています。
増設フック
ハイエースは荷室の四隅にフックがあります。しかし、前側のフックは位置がやや後ろすぎるので、私はセカンドシートの下にフックを増設して、バイクを前に引っ張れるようにしています。
- メーカー:ディーアールシー(DRC)
- 商品名:パイプクランプフック
- 品番:D36-11-221
- 購入店:インターネット通販
- 購入年月:2009年5月
- 購入価格(税込、送料別):3150円(単価1575円×数量2個)
また、私は購入していませんが、ルーフ側に増設するタイプの製品も販売されています。床面にバイクを押さえつけてサスペンションを沈めるのではなく、ルーフからバイクを吊って車重を支えるので、サスペンションへの負荷が軽減されます。また、バイク以外の荷物を積むときにタイダウンベルトが邪魔にならないので、床面を広く使えます。
- メーカー:オグショー
- 商品名:ESハイマウントフック(左右セット)
- 品番:OGP405-OR
- 定価(税抜):30000円
タイダウンベルトの使い方
タイダウンベルトの取り付け位置
タイダウンベルトは、バイクの右前、左前、右後、左後の4方向の頑丈な場所に取り付けます。また、床面に対して垂直に張ると水平方向への踏ん張りが効かないため、床面に対して斜めに張る必要があります。
タイダウンベルトの向き
タイダウンベルトは、バックルがバイクから遠くなる向きで取り付けます。バックルがバイクに近くなる向きで取り付けると、タイダウンベルトを緩めた時にバックルがバイクに当たる可能性があります。
なお、タイダウンベルトを取り付ける時は、ベルトがねじれないように注意します。ねじれたままで使用するとベルトの強度が低下します。ねじれの確認を怠って作業を進めると、タイダウンベルトの締め付けの途中でベルトのねじれに気付くことになり、作業が振り出しに戻ってしまいます。
タイダウンベルトの締め付け
ベルトがねじれたり、カウル等に干渉していないことを確認しながら、タイダウンベルトを交互に少しずつ締め付けます。サスペンションが軽く沈んでベルトがピンと張ったら締め付けを終了します。
タイダウンベルトの締め付けの解除
タイダウンベルトは徐々に緩めます。一気に緩めるとサスペンションが伸びた反動でバイクが暴れます。
タイダウンベルトの取り付け例
フロント側
- ハンドルグリップ
私は横着してハンドルグリップに直接タイダウンベルトを取り付けています。可動側のフック部でループを作れば、サブベルトを併用する必要がありません。
- フロントステム
ハンドルグリップにタイダウンベルトを取り付けてしまうと、床面に対してタイダウンベルトが垂直になってしまうような場合には、フロントステムにタイダウンベルトを取り付けています。
リア側
- フレーム
鋼管フレームのバイクであれば、フレームにタイダウンベルトを取り付けることができます。 - ビリオンステップ
フレームにタイダウンベルトを取り付けるのが難しい場合は、ビリオンステップにタイダウンベルトを取り付けています。 - グラブバー
スクーターのビリオンステップは低すぎるので、グラブバーにタイダウンベルトを取り付けています。
まとめ
私はハイエースにバイクを積むとき、作業を簡素化するため「サブベルト一体型」のラチェット式タイダウンベルトを使用しています。
おっちょこちょいな私は、ねじれを気にしないで使える「スイベルフック」を採用した製品が欲しいのですが、残念ながらそのような製品は商品化されていないようです。